どんどん人口減少していく日本の土地はこれからどうなるのか

不動産の処世術

日本は少子化がどんどん加速していますが、田舎のほうでも空き家などが目立ってきています。筆者の住む地方でも兼業農家が多かったのですが、若い世代の人たちは都市部に移住するようになり、老夫婦だけがその土地に残って生活しているような状況です。

田舎は土地持ちの人が多い?

もちろん体が元気なうちは農業もできますが、体力や気力も落ちてくると農業のような重労働はできなくなってしまいます。そうなると手入れがされず雑草だらけの土地だけが残ってしまうということころも少なくありません。

またこういった農家の人たちは土地持ちの人も多く、近くの山の土地を持っていたりすることもあります。筆者の実家も山を少し持っていますが、土地の評価額だとせいぜい10万円ぐらいで、とてもじゃないけど何かに使えるような代物ではないのです。

地方の人たちは使っていない土地を持っている人が非常に多く、しかも税金の支払いや場所によっては手入れもしないといけません。山林なら多少放っておいても問題はないかもしれませんが、田畑などは放っておいて雑草が生えると周りの田畑に迷惑がかかるので定期的に草刈をしたり等の手間がかかってしまうのです。

特に地方の方はおじいさん、おばあさんが亡くなるまで家族の誰もが土地を持っていることすら知らず、その子供たちや孫世代が、両親や祖父母が亡くなって初めて土地の存在に気付くというパターンも珍しくはありません。

使い道のない田舎の山や土地

都市部や国道沿いなど立地条件のいい場所であれば、マンションを建てたり、誰かに貸したり、高値で売却したりといろんな活用法もありますが、家族の誰も覚えていないような土地はそのほとんどが何の活用法もないような土地ばかりです。

所有しているといろいろと大変ですが、かといって誰かに売ると言ってもこういった土地はほぼ売れません。最近でこそ田舎に移住ブームやキャンプなどが流行っていることもあって、山を買ってログハウスを作ったり、自分たち用のキャンプサイトを作ったりするような人も少しずつ増えていますが、使われていない土地全体からすれば、そんなものはごくごく一部のことで、ほとんどの土地は使われずに眠っている状態です。

処分したくてもできないし、売りたくても売れないので持っているしかないというのが現状です。

使われていない土地や山の活用法

土地の種類にもよりますが、田んぼや畑の跡地などでまだ農地として使えそうなところであれば、田畑をレンタルしているような会社に貸してみてもいいのではないでしょうか。最近は都会の人たちが週末に畑をしに行く人も多く、そういった需要も少しはあるようです。

また、山の場合はよほど何かのメリットがないと難しいですが、山を専門に扱っているような不動産屋さんも存在します。売れたり貸せたりする可能性はあまり高くはありませんが、うまく行けば借りてもらえることもあります。たいていは資材置き場とかそういった活用法が多いようです。

どうしても難しい場合で、とにかく少しでも早く手放したい場合は土地の所有権放棄サポートセンターというところがあるので、一度問い合わせてみても良いでしょう。何もせずに現状のまま今の土地を引き受けてもらえるため、ずっと持っていることを考えれば非常に助かるサービスです。

どうしても売却できない、貸すこともできないような土地で困っている場合は相談してみてもいいのではないでしょうか。

日本も田舎のほうは今後益々土地余りが加速していくと予想されますので、これからはこういったサービスもどんどん増えてくると予想されます。

逆にこれから地方に移住を考えている人にとっては比較的安く土地を手に入れるチャンスでもあります。

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